ウズベキスタンは難敵に他ならない
今回、その3人が揃ってピッチに立つことはないが、伊東・北川・乾というのも魅力的ではある。矢のようにゴール前へ飛び出していける伊東とドリブル突破と切れ味鋭い乾の両ワイドの特長を引き出すためにも、青山と遠藤が的確なタイミングでタテパスを供給していく必要がある。
もちろん守備に関しても良好なバランスを取ることが強く求められる。2018年ロシアワールドカップの主力だった酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)が控えに回るとなれば、最終ラインの連係には不安が残る。槙野は国際経験値の豊富な選手だし、三浦や室屋も年代別代表で大舞台に何度も立ってはいるが、ウズベキスタンという相手は難敵に他ならない。
宿敵も主力を休ませてくるだろうが、2018年AFC・U-23選手権(中国)制覇の同国の若い世代はタレント揃い。同大会MVPに輝いたハムロベコフらがまだ今大会出場していないため、満を持して日本に挑んでくるだろう。個の力の高い相手を封じるためにも、しっかりとボランチ陣が中盤を引き締め、最終ラインをカバーすることが非常に大きなポイントになる。
時間帯や状況によっては、遠藤に代わって塩谷が出ることも考えられる。彼にとって17日の試合会場であるシェイク・ハリファ・スタジアムは日常的に練習をこなし、カップ戦などでもプレーしている慣れ親しんだ場所。「アルアインでボランチをやったのは6~7試合くらい。試合の途中からとか最後の10分とかを入れたらもう少し多いですけど」と本人はボランチ経験が決して豊富でないことを打ち明けたが、「どのポジションだろうとサッカーはサッカー」と割り切っている。
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