8年前の岡崎慎司になるのは?
2019年アジアカップですでに16強進出を決めている日本代表。17日のウズベキスタン戦で勝利すればグループリーグF組1位となるが、引き分け以下なら2位に甘んじる。
後者の方が日程や移動の面で有利と言われるが、過去4回の王者に輝いている日本が2位通過というのはプライドに関わるし、チームの停滞感も払拭しきれない。次こそは内容と結果の伴った試合をすることで、初めてチームに勢いが生まれるはずだ。
8年前の2011年カタール大会優勝時も、初戦・ヨルダン戦を1−1で引き分け、第2戦・シリア戦を2−1で辛勝。暗雲立ち込める出だしだった。
しかも3戦目のサウジアラビア戦は川島永嗣が出場停止で、松井大輔が負傷でチームを離脱。本田圭佑もケガで欠場を余儀なくされた。スタメン3人が入れ替わったうえ、後半から内田篤人に代わって伊野波雅彦ら控え組も出場する状況だったが、5−0で圧勝。モヤモヤ感を一気に吹き飛ばした。
そのけん引役となったのが、ハットトリックを達成した岡崎慎司。ザック体制ではサブからのスタートを強いられた彼はこのサウジ戦の活躍で右MFの定位置を一気に奪い取ったと言っても過言ではなかった。
今回もそういう選手が出てきて、チームも圧倒的な勝利を飾れれば、ここまでの不穏な空気は間違いなく一掃できる。果たして誰が8年前の岡崎になるのか。そこはウズベキスタン戦の大きな注目点になりそうだ。