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アーセナルの敏腕スカウトが退団を望む理由。他クラブからの誘いではなく…

text by 編集部 photo by Getty Images

スヴェン・ミスリンタート
スヴェン・ミスリンタート【写真:Getty Images】

 アーセナルのスカウト部門を務めるスヴェン・ミスリンタート氏が退団を望んでいるとの噂がある。その理由について、英紙『メトロ』が報じた。

 ミスリンタート氏はかつて、ドルトムント在籍時に香川真司やピエール=エメリク・オーバメヤン、ウスマン・デンベレをクラブに連れてきたことで知られており、実力を見抜く力があることから“ダイアモンドアイ”と呼ばれている。2017年11月にアーセナルへ移ってからも、持ち前のスカウト力を発揮し、才能ある選手の獲得に大きく貢献していた。

 だが、さまざまな海外メディアがミスリンタート氏について報じ始め、退団を望んでいると伝えている。同紙によると、クラブ幹部との間で補強に関する意見の食い違いがあるようだ。

 2018年2月、アーセナルのフットボールヘッドにラウル・サンレヒ氏が就任。フットボールヘッドという役職は、簡単に言えばスポーツ面のマネジメントを担うトップのことで、補強面に関しても大きな権限を持っている。

 サンレヒ氏は「統計的根拠に基づいてアプローチすることを好むタイプ」で、ミスリンタート氏は「欧州でコネクションを持つ選手や代理人に直接アプローチすることを好むタイプ」だという。

 つまり、ミスリンタート氏の目に留まる選手がいても、統計的根拠を証明できなければ、意見が通りにくい状況にある。バイエルン・ミュンヘンに誘われているとの情報もあるが、それ以上に内部事情の方がミスリンタート氏の去就に影響しているようだ。

【了】

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