決定力があるはずの南野が決められない
試合を3つに分けると、前半20分までは4回の決定機があった日本圧勝の流れ。しかし、ことごとく外す、あるいはGKの好セーブに阻まれた。2つめは日本にPKが与えられ、長友佑都のハンドが見逃されて1-0で折り返す幸運な時間帯。この間も日本は2回の得点チャンスがあった。一方、21分にオマーンのカウンターを食らって失点寸前のシーンも。そして3つめの後半、日本は慎重に試合を塩漬けにして逃げ切っている。
最初の20分間、南野拓実は2つのGKとの1対1を仕留め損ねた。その後も、もう1回チャンスがあったがそれもゲットできず。得点源がブレーキになってしまった。
森保一監督は極めて有能な「二代目型」の監督だと思っているが、前任の西野朗監督から攻撃の核だった香川真司を引き継がなかった。カタールワールドカップを考えると、新たなエースを見つけなければならないからだ。そして、すぐに南野が台頭した。
しかし、その南野が1試合目は埋没、2試合目はブレーキ。だからといって、そう簡単に諦めるわけにもいかない。森保監督、南野にとって正念場である。
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