「あまりエキサイティングな試合ではなかった」
――89分、伊東がいい形で抜け出しフィニッシュまでいきました。伊東は非常に良い形で試合に入りましたね
「そうだね。彼は良いインパクトサブだと思う。相手が疲れてるときに突破出来るなどね」
――1-0で試合終了。日本が決勝トーナメント進出を決めました。試合を振り返ってみていかがでしょうか
「あまりエキサイティングな試合ではありませんでしたが、初戦より安定的でしたね。無事に勝ち点3を取れて良かったです」
――日本は勝利こそしましたが1点しか奪うことができませんでした。決勝トーナメントでは、より多くの点を奪うことは重要になるはずです。ショーンさんは今日の日本代表の攻撃陣をどう評価しますか
「その通りで、決勝トーナメントで1点以上が必要になるかもしれませんので、今日より決定的にならなければなりません。でも、いくつかのチャンスを作っているので、それは良いポイントです」
――一方で守備面はトルクメニスタン戦から大きく修正されたのではないでしょうか。遠藤航の復帰も大きかったように思えます。ここはオマーン戦、最大の収穫といってもよろしいのでしょうか
「そうですね。今日の守備は結構安心でしたし、DFラインもボランチの二人は良いバランスがありました。これからもそれは本当に大事になると思います」
――南野は決定機を何本も逃す形になりました。これで同選手は森保ジャパンとして4試合連続無得点です。ショーンさんは最近の南野の出来をどのように見ていますか
「彼はあまり変わってないね。今日の動きやアグレッションはいつも通りですが、チャンスがあった時に決め切れなかった。多分考えすぎかもしれないので、次の試合に パッと出るチャンスがあったら良いですね。そうだったら絶対点を奪えると信じてます」
――次のウズベキスタン戦はここまでの2戦と違って最も難しい試合になることが予想されます。決勝トーナメント進出は決めていますが、首位通過を果たすにはこの試合を落とすわけにはいきません。勝利のポイントはどのあたりになってくるでしょうか
「まずは決定力ですね。ウズベキスタンはあまりチャンスを与えないと思うので、あるときに決めなければなりません。それと同時にディフェンスは今日と同じような安定があるパフォーマンスをしなければなりません」
――ありがとうございました! ウズベキスタン戦もよろしくお願いいたします!
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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