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日本代表 6年前

“大迫の代役”問題、アジア杯2戦目にして直面。武藤嘉紀、今こそエースとの差を埋める時

text by 元川悦子 photo by Getty Images

1トップの代役一番手は武藤嘉紀?

 森保一監督が4-2-3-1システムを継続する前提なら、1トップの代役一番手は武藤嘉紀(ニューカッスル)が有力だ。指揮官はこれまで小林悠(川崎F)や杉本健勇(浦和)、川又堅碁(磐田)らターゲットタイプのFWを何人か試し、「ポスト大迫」を見出そう努力したが、目論見通りには行かず、スピードタイプの浅野拓磨(ハノーファー)を呼んだ経緯がある。その浅野も負傷離脱し、最終的に武藤で落ち着いたわけだが「結果的には一番いいチョイスだった」となる可能性も少なくないだろう。

 実際、武藤は欧州で大迫に肩を並べるほどの実績がある。昨季まで3シーズンを過ごしたマインツでは1トップで使われ、体を張ってボールを収め、攻めの起点を作る仕事に献身的にこなしていた。2015年夏以降の得点数も1年目が7、2年目が5、3年目が8。たびたびケガで長期離脱を強いられた割にはかなりの数字を残しているのだ。

 にもかかわらず、代表では潜在能力の高さを出し切れなかった。「今までずっとサイドをやってきたから」と本人はヴァイッド・ハリルホジッチ監督の起用法が一因だと考えている様子だが、その間、1トップに固定されていた大迫とは大きな差がついてしまった。

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