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日本代表 6年前

伊名将の腹心が日本代表を徹底解剖。トルクメニスタン戦で見つかった課題とは?【敏腕分析官の眼】

シリーズ:敏腕分析官の眼 text by アルベルト・ナビウッツィ photo by Getty Images, YouCoach

失点から逆転に至るまで

第2フェーズ(16分〜30分)

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(図3)積極性に欠ける日本のカウンター対応の一例【写真:YouCoach】

 日本代表は相手側フィールドの中盤でボールを支配し続けたが、トルクメニスタンのカウンターに対してディフェンスラインは相手の動きを止めるためのアグレッシブさに欠け、良い準備も出来ていなかった。

 吉田麻也や他のDFたちはゴールに向かって引いていくことで、即失点に繋がりかねないフリーの状態で、相手選手にロングシュートを打つためのスペースを与えてしまっていた(図3)。その結果、26分にカウンターからアルスラン・アマノフに先制点を決められ、トルクメニスタンに先制を許してしまう。

第3フェーズ(31分〜45分)

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(図4)ボールコントロールの向上が求められる狭い局面の一例【写真:YouCoach】

 日本代表は1点を追う中で同点ゴールを取ろうと試みていたが、トルクメニスタン代表DF陣の高い壁に真っ向から勝負をかける選択肢ばかりをとっていた。さらに日本代表のFW陣は、少し焦りすぎているように見え、ボールコントロール、パス、さらには簡単なシュートまでミスを犯し、正確さが欠けていた。今後は前線の狭いスペースにおける正確なボールコントロールの技術を、より向上させていく必要がある(図4)。

第4フェーズ(46分〜60分)

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(図5)原口元気の仕掛けから大迫勇也の巧みなフィニッシュへ【写真:YouCoach】

 後半、森保監督は選手たちに明確なアイデアを与えたように思える。サイドを広く使いはじめ、原口に1対1の状況を作らせる場面が増えた(図5)。この戦術変更が日本の同点、そして逆転につながるシチュエーションを生み出した。

 56分には左サイドの原口からパスを受けた大迫が同点ゴールを奪い、直後の60分にも大迫が追加点を挙げた。2点目は吉田からのロングパスを、左サイドに大きく開いた原口がヘディングで落とし、内側のスペースに走り込んだ長友がボールを受け取って大迫にラストパスを通した。2点ともにサイドでの役割が変化した原口が絡んでいる。

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