格下に苦戦も…後半の修正が実を結ぶ
トルクメニスタンに0-1とリードされて前半を終えた日本代表だったが、後半に3得点。カウンターからPKを与えて1点差にされたものの、後半に向けた修正が実を結んだ。そのきっかけになったのが、ベンチやゴール裏でアップしながら前半を観ていた乾貴士から原口元気への助言だったという。
サイドハーフの選手がライン側に幅を取り、サイドバックがインサイドから起点となって、そこから中への仕掛けやパスを繰り出していく形で、ロシアW杯直前に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏や西野朗前監督の日本代表に見られたものでもあるが、森保一監督が就任してから少なくとも親善試合ではあまり見られなかった。それは中央でのコンビネーションが面白いように決まっていたからだ。
ただ、中央での細かいコンビネーションはハマれば鮮やかだが、親善試合ではないアジアカップの戦いで相手は日本をリスペクトしてストロングポイントを消してくる。
それに対して正直に仕掛けてもバイタルエリアで跳ね返されて逆に危険なカウンターを受けてしまう。サイドチェンジのパスは前半から何本か見られたが、それをサイドバックではなく、サイドハーフが受ける形からチャンスの起点を作っていく。
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