原口を起点に3ゴール
力関係からすれば、負けるのが難しい試合である。事実、トルクメニスタンは後半にエネルギーがなくなっていた。ドルマン監督によれば、スタミナ切れよりも「集中力の欠如」だそうだが、とくに原口元気の左サイドへの対応が遅れていた。中央右寄りから長いパスを左へ展開し、原口を左の高い位置へ送り込む攻撃から逆転に成功。3点目も追加した。
引いた相手に対しては、サイドにポイントを作ってインナーラップでもう1つ奥へ侵入するのが常套手段だ。日本は前半から斜めのクロスとライン裏への飛び出しを多用していたが、むしろそればかりになっていた。それなりにチャンスは作れていたが、決定機を量産できる攻め方ではない。原口がポイントを作り、長友のインナーラップから大迫がゴールした2点目のような形が前半からほしかった。
【次ページ】カウンター対策の不備