堂安律【写真:Getty Images】
【日本 3-2 トルクメニスタン AFCアジアカップ グループリーグ第1節】
日本代表は9日、AFCアジアカップ・グループリーグ第1節でトルクメニスタン代表と対戦し、3-2と逆転勝利を収めた。
71分にチーム3点目を挙げた堂安律。しかし、試合内容には満足していない。
「ファーストタッチが止まらないですし、選手との距離感も全然よくなかった。ボールを失ってからの自分たちの切り替えもすごく遅いですし、ホントに全ての面で僕たちの今までやっていたのと全く違う状況になりました」
日本は前半のうちに失点し、追いかける展開を強いられた。「僕が取られてからの失点でした」と堂安。だが「ハーフタイムにそれに対して謝る気もさらさらなかったです」と言うように、ミスを嘆くのではなく結果を残すと決めてピッチに立ち続けた。
「僕が苦しくしたってのはわかっていたので、試合後にすみませんってのは一言かけましたけど、試合中は僕が取り返すことだけを考えていました」
強気の姿勢で戦い、実際にゴールをこじ開けて見せた。「受けた瞬間からシュート打つって決めていました」と堂安。「相手の股をちょっとイメージして打ちました。少しラッキーな形でしたけど、あれが入るっていうのは少し何かこの大会、起きそうな予感がありますね」と次節以降へ思いを馳せた。
この得点はアジアカップにおける日本代表の最年少ゴールとなった。「意識していなかった」という堂安だが、「ここ最近、日本代表のレジェンドの選手たちが引退を発表している中で、やっぱり受け継いでいきたいって覚悟は持ってますし、そういう意味でこういう大会、初ゴール取れてよかったかなと思います」と語った。
苦戦を強いられたが、悲観はしていない。「あまりいい経験したって言葉はあまり使いたくないタイプなんですけど、ホントに素晴らしい経験ができたなと思いましたね」と述べる。そして、「ホントに自分の実力はこんなもんじゃないってのを証明したいですし、2試合目より3試合目、3試合目より4試合目ってことでどんどん上がっていきたいと思います」と決意を口にした。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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