15年前、父はアジアカップで輝いていた
トルクメニスタンは2004年以来、史上2度目のアジアカップ出場のため、現在27歳のミンガゾフにとっては初めての舞台になる。だが、7日の練習後に話を聞いた時、「実は僕の父もアジアカップに出場していたんだ」と打ち明けられて驚いた。
ルスランの父カミルは、トルクメニスタンが初めて出場した2004年のアジアカップに7番を背負って出場したMFだった。当時36歳。当然チーム最年長で、カザフスタンなどでのプレー経験もある。それだけでも父が偉大な選手だったことはよくわかる。
「もちろん15年前にこの大会に出場した父の試合ははっきりと覚えている。僕も父と同じ道を追うことができて嬉しい」
ミンガゾフは8日の記者会見でそう述べた。さらにアジアサッカー連盟(AFC)によるインタビューでは、当時11歳で目の当たりにしたトルクメニスタン史上初のアジアカップでの戦いについて次のように話していた。
「2004年の大会は父が代表の一員として出場していたから、僕としてもよく覚えている。トルクメニスタンは本当によく戦っていたし、今いる選手たちも皆、当時の彼らのパフォーマンスを覚えている。そして彼らの成し遂げたことを誇りに思っている」
ただ、父はアジアカップで勝利を挙げることができなかった。グループリーグ初戦のサウジアラビア戦に2-2で引き分けたことが、トルクメニスタンサッカー界において国際舞台での最高の成功とみなされているという。その後は第2戦でイラクに2-3で惜敗、第3戦の隣国ウズベキスタンとのダービーマッチも0-1で落とし、グループ3位で未勝利のまま敗退となった。
ミンガゾフは「今、僕たちは新しい世代になり、期待を超えていきたい」と言う。偉大な父が果たせなかったアジアカップでの初勝利をその手に。「全ての国が僕たちの試合を見ると思う。僕たちの家族や、トルクメニスタンのためにプレーしたい」と今大会にかける意気込みは強い。