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大迫勇也、負傷明けでも先発起用か。森保J、9日にアジア杯初戦【日本代表前日練習レポート】

text by 編集部 photo by Getty Images

大迫勇也
大迫勇也は9日のトルクメニスタン戦に出場できるまでに回復したようだ【写真:Getty Images】

 日本代表は8日、翌日に控えたアジアカップのグループリーグ初戦・トルクメニスタン戦に向けて会場となるアル・ナーヤン・スタジアムで公式練習を行った。

 直前までなかなか全員が揃わなかったが、6日には23人が集合。7日の練習からは右でん部を痛めていたFW大迫勇也も全体練習に合流した模様で、8日の練習にも23人全員が姿を見せた。

 やはり注目されるのは大迫の状態。報道陣に公開された冒頭15分間のみを見る限りでは、他の選手たちと同じように走り、ボール回しにも問題なく加わっていた。練習後の取材エリアは「頑張ります、頑張ります」とだけ言って足早に通り過ぎたが、9日のトルクメニスタン戦出場は可能かもしれない。

 というのも取材エリアを通り過ぎる際、大迫の右でん部にはこれまで巻かれていたアイシング用の氷が見えず、痛々しさのないかなりの早足で報道陣を避けていったのだ。やはり重要な大会初戦、1つ勝てば決勝トーナメント進出の可能性はかなり高まるだけに、多少無理をしてでも現状のベストメンバーを揃えたい。

 森保ジャパンの練習は連日非公開となっているため詳細は不明なところが多いものの、大迫が先発メンバーに戻ってくる可能性は十分にありそうだ。

 一方、2日から発熱してUAE入りが遅れていた遠藤航には無理をさせなくてもいいかもしれない。森保一監督は8日の記者会見で、トルクメニスタン戦の先発メンバー選考基準について「まずはコンディションが重要」と強調していた。

 遠藤は先月26日まで所属クラブでリーグ戦を戦い、その後オフを挟んで帰国して日本代表の国内合宿終盤に合流。その後、発熱して静養に努め、6日から再合流したばかりだ。本人は「僕はやれって言われたらできます」と初戦からの出場に意欲を示したが、たった3日間で遅れを取り戻して万全になっているとは考えにくい。

 また、5日に非公開で行われたアル・ワフダとの練習試合ではセンターバックが本職の冨安健洋をボランチで試したとの見方も強く、彼を遠藤に代えて中盤で起用する準備も進んでいる。

 決勝まで考えれば最大7試合を約1ヶ月で戦い抜かなければいけないアジアカップ。その最初の試合では、森保監督が勝利にこだわってメンバー選びでリスクを負うのか、あるいは若い選手に命運を託して成長を促すのか。指揮官の判断1つひとつに注目が集まる。

(取材・文:舩木渉【UAE】)

【了】

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