森保J最大の懸案は?
2ボランチは柴崎岳と冨安健洋はどうだろうか。柴崎は森保ジャパンでも光るプレーを見せており、その回数をさらに増やしたい。『どのようにゴールを奪うか』という試合になると思われ、背番号7のゲームメイクは勝利への鍵の一つになるのではないか。
冨安はセンターバックとして質の高いパフォーマンスを披露しているが、ボランチでのプレーも可能。複数のポジションをそん色なくこなせることを示せれば、チームとして選択肢が増え、冨安個人にとってもポジティブに働くはずだ。
中島の離脱で2列目の“NMD”トリオは解体となってしまったが、南野拓実と堂安律は健在。10番が不参加となったことでこの2人にかかる期待はさらに高まった。初戦で結果を残し、個人としての好スタートを切りたいところ。
もっとも、アタッカー陣は彼らだけではない。原口元気と追加招集の乾貴士はロシアワールドカップで輝き、実力は折り紙つき。快足が武器の伊東純也もいる。トルクメニスタン戦では原口を左サイドに配し、南野、堂安との2列目トリオで活路を見出したい。
新戦力が台頭している日本代表だが、最大の懸案はFWかもしれない。大迫勇也が替えのきかない存在となっているが、彼に続く選手が現時点では見つかっていない。大迫以外のFW登録は北川航也と武藤嘉紀。実力を示し、最前線のチョイスに幅をもたらさなければならない。
北川は清水エスパルスでブレイクを果たし、日本代表まで登りつめた。相手の守備をこじ開けるためにも自ら得点を狙うのはもちろん、気の利いた動きで2列目がゴール前で仕事ができるシチュエーションも作り出したい。
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