白星発進も手痛い2つの代償
だが、いくら守備がすごかったとはいえ、結果は韓国の勝利だ。その密集した守備のど真ん中で何とかチャンスを作り、ゴールシーンにしたのが韓国の底力だ。ファン・ウィジョならワンチャンスをしっかりと生かせる、という信頼がより厚くなったともいえるだろう。
またソン・フンミンがいない中で勝利を収めたことも讃えるべきだ。14日に韓国最高のスターが合流したらよりたくさんのチャンスを作り出すに違いない。
結果的にはうれしい勝ち点3点だが、代償もあった。まずキ・ソンヨンのケガだ。後半10分、自ら交代サインを出し、グラウンドから去った。太ももの肉離れが疑われる状態で、長期離脱もありうるという。まだ確診されてはおらず協会からの発表もないが、離脱なら韓国代表は大黒柱を失うことになる。
また守備の3人(ジョン・ウヨン、イ・ヨン、キム・ジンス)がイエローカードを食らったのも負担がかかる。大会ルール上、2枚累積で次戦が自動欠場になる。初戦から、しかも最弱とみられたフィリピン相手のイエローカード3枚は痛い結果だ。
この負担をなくすにはやはりゴールと勝利のみだ。分厚い守備を攻略した韓国がキルギスタンや中国を相手にどのようなサッカーを見せるか。日本のファンも要チェックだ。
(文:キム・ドンヒョン)
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