「攻撃は自分が引っ張る」
オーストラリアとタイの初戦黒星など、波乱含みの幕開けとなっている年アジアカップ。3日目の7日も中国が一時キルギスにリードを許し、韓国がフィリピンに大苦戦を強いられるなど、思わぬ展開が続いている。
9日にグループリーグ初戦のトルクメニスタン戦を迎える日本もその流れに巻き込まれず、自分たちのリズムで大会に入ることが肝要だ。
最高のスタートを切るべく、森保一監督率いるチームは3日から現地で調整を続けてきた。7日も非公開で約1時間半のトレーニングを行ったが、国内合宿から別メニュー続きだった大迫勇也が完全合流した模様で、初戦出場も可能になったと見られる。
発熱から回復した遠藤航がボランチで先発するかどうかは定かではないが、負傷離脱した中島翔哉の定位置である左MFに原口元気が入る以外、これまでの主力の大半がピッチに立つ形になるだろう。
そんな中、期待が高まるのは、アジアカップ初参戦となる南野拓実と堂安律。「新2列目トリオ」の一角を担っていた中島が離脱した今、彼らのいずれかが得点を奪わなければ、日本の快進撃は叶わない。
とりわけ、森保体制発足後の5試合で4得点という実績を残し、5日のアル・ワハダとの練習試合でも2発を叩き出した新得点源・南野には、是が非でも初戦のゴールから大会に入っていってほしいものだ。
「攻撃の部分では自分が引っ張っていかないといけないと思うし、チームに貢献できるようにっていうのは考えてます」と背番号9は決意を新たにする。
日本が過去に優勝した1992年の広島大会、2000年のレバノン大会、2004年の中国大会、2011年のカタール大会の4度を振り返っても、得点王は出ていない。今回、南野が得点王に輝き、チームも頂点に立つことになれば、彼は新たな歴史の創造者となる。