ベガルタ仙台の菅井直樹【写真:Getty Images】
J1のベガルタ仙台は6日、同クラブに所属していたMF菅井直樹が2018シーズン限りで現役を引退することを発表した。今後はクラブのスタッフとして業務を行うとのことだ。
現在34歳の菅井は山形中央高校から2003年に仙台に入団。2006年からはレギュラーに定着し、J2からJ1への昇格やJ1での上位進出、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初出場などクラブの躍進に貢献してきた。
プロキャリアの全16年を仙台一筋で過ごし、J1で通算203試合、J2で通算186試合に出場。カップ戦を含めて438試合に出場して24ゴールを記録した。
「うれしいことも悔しいこともありましたが、すべての経験が大きな財産であり、チームメート、スタッフには心から感謝しています」と菅井はクラブ公式サイトを通してコメント。「心残りはエンブレムの上に星を付けることができなかったこと、今後、実現できても選手ではないことです」とタイトル獲得を成し遂げられたなかったことを悔やみつつ、「この思いはこれからベガルタでプレーする選手たちに託します」と述べている。
サポーターに向けても、「みなさまには本当に感謝しています。多大なる応援がエネルギーとなり、今日まで走り続けることができました。クラブは東日本大震災発生以降、希望の光になるために戦い続けてきましたが、私にとってみなさんこそが希望の光でした」とメッセージを送っている。「選手としてオーバーヒートするまで走り切りました。たくさんのご支援、ご声援本当にありがとうございました」と引退声明を締めくくった。
クラブによれば、今後菅井はベガルタ仙台運営・地域連携本部地域連携課のスタッフとして業務にあたるとのことだ。「選手時代に培った経験を存分に生かし、活躍していただきたいと期待しております」とコメントしている。
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