史上初、ボカvsリーベルの決勝
そのコパ・リベルタドーレスで、今年“騒動”が起きたのは周知の通りだ。アルゼンチンにいた後藤の目には、一連の喧騒はどう映っていたのだろうか。
「コパ・リベルタドーレスって、アルゼンチン人にとってはリーグ戦より大事だと思うんです。とにかく負けず嫌いですからね、彼ら。コパ・リベルタドーレスはブラジルのチームと戦えるじゃないですか。そこで勝って、自分達が1番だって証明したいんですよ。それで史上初めてボカvsリーベルの決勝戦になったから、試合が決まった時からアルゼンチン国内は大騒ぎでしたよ。
だから、スペインで決勝第2戦を開催することにはみんな凄いブーイングでしたね。コパ・リベルタドーレスって大会名が南米の独立運動の指導者達のことなのに、それを占領してたスペインでやるんですから。僕はボカの方が好きですけど、今回ばかりはリーベルが上手だったと思います。あれは監督の差ですね。クラブW杯は初戦で負けちゃいましたけど、完全に燃え尽きてましたね、リーベルは。コパの決勝が全てだったんですよ」
ボカのチームバス襲撃は、“バーラ”と呼ばれるサポーター集団の犯行であることが既に明らかになっており、犯人達も逮捕されている。リーベルだけでなく、アルゼンチンの各クラブにあるこの“バーラ”とは一体どんな組織なのだろうか。