お正月ムードを感じさせないプレミア
2018年も残すところあと1日となった。今年も様々なニュースがあったが、サッカー界のトピックスといえば、やはりロシアワールドカップだろう。日本代表のベスト16進出、前回王者ドイツ代表のまさかのグループリーグ敗退など、開催期間中は一切話題が尽きず。世界最高の大会は多くの人々を興奮と感動の渦に巻き込んだ。
さらに、アンドレス・イニエスタやフェルナンド・トーレスといった世界的な名手が新天地に日本を選ぶなど、Jリーグの注目度も例年にないほど大きかった。残留争いも今までにないほど熾烈な戦いとなり、最後の最後まで目が離せない展開が続いた。
現在はJリーグも全日程が終了し、オフシーズン。海外サッカーも主要リーグのほとんどがここで一区切りをつけ、ウィンターブレイクを迎えるなど、サッカー界もお正月ムードに包まれている状況だ。
しかし、現地時間29日に行われたイングランド・プレミアリーグ第20節、リバプール対アーセナルの一戦は、お正月ムードを吹き飛ばすような白熱した展開となった。2018年最後の最後でこのような試合を我々に見せてくれた両チームには感謝しかない。
結果だけを先に伝えると5-1。リバプール対アーセナルの一戦は『上位対決』として多くの注目を集めたが、その中には果てしない“差”が存在していた。また、リーグ戦無敗を維持したまま新年を迎えることになったリバプールの強さが如実に表れた試合でもあったのだ。では、そんな一戦を振り返っていきたい。