前半戦におけるセリエAの歴代最多勝ち点記録を樹立
29日のユベントスvsサンプドリア戦で、クリスティアーノ・ロナウドは2ゴールを挙げて勝利に貢献した。これでリーグ戦通算14ゴール。前節までに13ゴールを挙げていたジェノアのクシシュトフ・ピオンテクがこの日ノーゴールに終わったため、得点ランキング1位に躍り出てシーズンを折り返すこととなった。
1ゴール目は開始2分、流れの中からの得点で相手の出鼻をくじいた。4-3-1-2のシステムをとる関係上、守備の枚数がどうしても少なくなるサイドを崩した。左のオープンスペースに大きく張って幅を取り、右にいたパウロ・ディバラからサイドチェンジを呼び込む。マークについたサンプの右SBヤコポ・サーラをフェイントで翻弄したのち、内側に切り込んで右足で振るう。GKからはDFに視野を遮られるような角度で放たれたシュートは、ゴール右下隅へ突き刺さった。
2ゴール目は65分。同点に追いつかれ、ユーベにとっては嫌なムードとなっていた中、相手DFのハンドで得たPKを、豪快に蹴り込んだ。サンプGKエミル・アウデーロが横に飛ぶのを見切り、強気に中央へ蹴り込んだ。
彼の2得点でユベントスは勝利。これで18勝1分と勝ち点を53に伸ばし、前半戦におけるセリエAの歴代最多勝ち点記録を樹立した。C・ロナウドの加入が大きなプラスになったことは、結果だけを見ても明らかだ。プレーの内容でもほぼ完璧にチームにフィット。当初は得点源として期待されたが、点を取る仕事をきちんと果たしつつ、頻繁に動いてチャンスメイクでも貢献している。
7連覇中とただでさえ強かったところに、世界的なスターの加入はまさに鬼に金棒。セリエAにおいてはユーベ1強の感がますます強くなってしまった。ただ彼らが、楽に勝ち点53を稼げたのかというと、決してそうではない。この19試合、拮抗した内容のものが非常に多かった。特にこのサンプ戦に至っては、相手に押されていたところをジャッジに救われた格好となった。