高まる緊張感。新世代の台頭
26日から千葉県内でスタートしたアジアカップに向けた日本代表の国内合宿も4日目に突入。29日は前日チームに合流しながら右でん部打撲でグランドに姿を現さなかった大迫勇也も参加。別メニューで調整した。
負荷の高いボールを使った練習はしなかったものの、スピードを上げたランニングなども行っており、1月9日の初戦・トルクメニスタン戦には間に合いそう。本人も「自分たちのやるべきことをしっかりやれば結果はついてくると思う。信じることも大事」と語気を強めていただけに、森保一監督率いる新生サムライブルーのけん引役になってくれるはずだ。
他のメンバーは実戦的なメニューを多くこなした。練習のラストにはピッチの3分の2を使った10対10+フリーマンのゲームが盛り込まれ、今回の日本代表と東京五輪世代のトレニングパートナーが混成チームでプレーした。長友佑都が若い小林友希や旗手怜央らに厳しい表情で指示を送るシーンも見られ、ピリッとした空気が漂った。
こうした中、見る者の目を引いたのが、長友のいた組のアンカーを務めた守田英正。日本サッカー協会の田嶋幸三会長が「何年も前から代表にいるみたい」と語るほどの堂々とした動きでボールを奪い、攻撃の起点になっていた。この急成長ぶりは同じボランチの青山敏弘や柴崎岳にも大きな刺激を与えているはずだ。
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