「アジア杯は落とし穴だらけ」(長友)
年末寒波の到来で気温がグッと下がった28日の千葉県内。2019年アジアカップ(UAE)に向けた国内合宿3日目は厳寒の中でのトレーニングとなった。
この日から長友佑都、酒井宏樹、原口元気、堂安律の4人が練習に合流。大迫勇也もホテル入りしたものの、右でん部打撲のためグラウンドに出ず、宿舎で別メニュー調整となった。
絶対的1トップの大迫に何かあれば、森保一監督のチーム作りに支障が出かねない。9日の初戦・トルクメニスタン戦に向け、彼にはじっくりと調整してほしいものだ。
同日に背番号も発表され、これまで通り、中島翔哉が10番、南野拓実が9番を背負うことになった。21番の堂安含め、若くフレッシュなタレントたちに大きな期待が寄せられているが、彼らだけで修羅場をくぐり抜けることは難しい。
2011年カタール大会優勝、2015年オーストラリア大会ベスト8敗退とアジアカップで天国と地獄を味わっている長友も「アジアカップは落とし穴だらけ。むしろワールドカップより落とし穴が多いのかなと。アジアカップは『俺たちが一番強いんだ』という自信が過信に変わりがち。悪く言えば、相手ナメてしまうような精神状態が生まれやすい」と警鐘を鳴らした。
実際、優勝した2011年を振り返っても、初戦・ヨルダン戦から黒星寸前のところまで追い詰められた。吉田麻也のロスタイム同点弾で追いついたものの、最初から暗雲立ち込めるスタートを強いられた。
2戦目のシリア戦では川島永嗣が退場。松井大輔も負傷離脱する中、岡崎慎司が奪ったPKを本田圭佑が決めるという薄氷の勝利だった。決勝トーナメントに入ってからも吉田の退場、香川の負傷とアクシデント続き。頂点に立てたのは奇跡と言ってもいいほどだった。