インテル戦で退場になったカリドゥ・クリバリ【写真:Getty Images】
インテルのサポーターがナポリのDFカリドゥ・クリバリに対して人種差別的行為を行ったとして、セリエAはインテルに対して無観客試合2試合などの処分を下した。27日付で処分が発表されている。
インテルとナポリは現地時間26日に行われたセリエA第18節の試合で対戦。上位対決は3位のインテルが2位のナポリを1-0で下す結果に終わったが、様々な意味で後味の悪さを残す試合となってしまった。
クリバリはスコアが0-0だった81分に2枚目のイエローカードを受けて退場となった。クリバリがピッチを後にする際、インテルサポーターから人種差別的なコールが浴びせられたとして、処分の対象となった。
インテルは今後2試合のホームゲームを無観客試合で行わなければならず、1月19日のサッスオーロ戦および2月3日のボローニャ戦で適用される。また、その後さらに1試合で観客席の一部を閉鎖とする処分も下された。
一方、クリバリも退場する際に審判に向けて皮肉を込めた拍手を行ったとして、通常の1試合に加えてもう1試合、合計2試合の出場停止処分を言い渡されている。
この日には、スタジアム外で試合前に両チームのサポーターによる小競り合いも発生。その中で、ナポリファンの運転する車がインテルサポーターに囲まれ、脱出を試みた車に衝突された35歳のインテルファンの男性が死亡するという事故も起こった。
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