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小笠原満男が引退会見。「鹿島が強くなるために身を引く時が来たと決断した」

text by 編集部 photo by Getty Images

小笠原満男
鹿島アントラーズの小笠原満男【写真:Getty Images】

 今季限りでの現役引退を表明した鹿島アントラーズの元日本代表MF小笠原満男は、28日に引退会見を開いた。引退を決意した理由や自身のキャリアについて語っている。

 1998年に鹿島に入団した小笠原は、2006/07シーズンにイタリアのメッシーナへ期限付き移籍した期間を除き、国内でのキャリアを鹿島一筋で過ごした。だが39歳となった今季はJ1での出場が14試合、鹿島が優勝を飾ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では出場6試合で先発1回のみと、出場機会が減少していた。

「今シーズン1年を振り返ってみて、なかなか試合に出る機会が少なくなり、そしてピッチの上でチームを勝たせることができなくなってきたというのが最大の理由です」と小笠原は引退を決意した心境について説明。「このチームがさらに強くなるためには、自分が出場するより、もっとこれからの若い選手にピッチに立ってほしいと思ったのもひとつ。それが今後アントラーズが強くなるために必要だと思ったので、身を引く時が来たかなという思いで決断しました」と述べた。

 ある瞬間に引退を決意したわけではないが、「今シーズンの1年を振り返った時にその時が来たなっていうのがあった」とのこと。クラブスタッフとチームメートたちには、クラブワールドカップ3位決定戦のリーベル・プレート戦終了後にその決断を伝えたとのことだ。

 他のクラブへ移籍して現役を続けるという選択肢は「全くなかったです」と小笠原は強調。「自分は本当にアントラーズが好きだし、好きだからやめるって決断ができたし、自分はこのチームで終えたいと思ったので」と鹿島への強い思いを述べた。

 今後の活動予定については、「アントラーズにここまで育ててもらったので、これからは自分は恩返ししていきたい。具体的なことはこれから話をさせていただこうとは思いますが、アントラーズが強くあるために、もっともっと成長していくために、何か力になれるようなものを自分なりに見つけていきたい」と、何らかの形でクラブの強化に携わっていくことに意欲を見せている。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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