鹿島の伝説・小笠原満男の引退
森保一監督率いる新生日本代表にとって最初の重要な試金石となる2019年アジアカップ(UAE)に向け、26日から千葉県内でスタートした国内合宿。2日目の27日は前日に結婚式を終えたばかりの槙野智章(浦和)とスペインから帰国した柴崎岳(ヘタフェ)の2018年ロシアワールドカップ経験者が揃って合流。大会メンバー13人とトレーニングパートナー6人の合計19人で練習が行われた。
初日に指揮官が「国内組がオフ明けで、ボールフィーリングを上げていけないといけない」と語ったように、この日も8人でのボール回しや3人1組での浮き球のロングパスを入れたパス交換、ピッチの4分の1を使った7対7+3フリーマンなどのメニューが盛り込まれ、実戦感覚を高めたいという森保監督の意図が色濃く表れた内容となった。
合流初日の槙野と柴崎は一足早く練習を切り上げたが、まさにそのタイミングで鹿島アントラーズのレジェンド・小笠原満男が今季限りで現役引退するという衝撃的ニュースが飛び込んできた。
「知らなかったんで驚きはもちろんあります。でも1人の選手がした決断として、元チームメートとして、同じ東北人としても満男さんの決断に対してはお疲れ様と言いたいと思います」と鹿島で2011年から5年半にわたってボランチを組んだ柴崎も神妙な面持ちでコメントした。
実は青森県野辺地町でボールを蹴っていた少年時代から彼は大の鹿島ファン。特に小笠原には憧れが強く、2002年日韓ワールドカップが開催された小4の頃には『小笠原のリストバンドを買って練習をしていた』と明かしたほどだ。