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高校サッカーに無益な「高体連」から独立を。独自のカレンダーがもたらすメリットとは? 流経大柏・本田監督が語る育成改革論

日本でもっともプロ選手を育ててきた流経大柏高校サッカー部の本田裕一郎監督が、真の〝ジャパンズ・ウェイ〟につなげるための改善すべき問題をあげながら1つ1つ提言していく『サッカー育成改革論』(カンゼン)。その提言を一部抜粋して公開する。(文:本田裕一郎)

text by 本田裕一郎 photo by Hiroyuki Sato

U-16大会の公式化が生む効果

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流経大柏の本田裕一郎監督【写真:佐藤博之】

 高校総体のU-17化に連動して、もう1つ考えたいのがU-16のリーグ戦を公式大会化することです。

 関東では10年以上も前に、高校の先生方の有志によってスタートさせた関東スーパーリーグが全国各地に広がり、5年後に公式化され現在の高円宮杯プレミアリーグに発展しました。

 この時期にあわせてスタートさせたU-16のリーグもいまだオフィシャルではありませんが、ルーキーリーグと称してすでに9地域に広がり、東西4チームずつのファイナルを行うまでに至っています。この大会が高校1年生年代の強化に大きく貢献していることは、全ての指導者が認めているところです。

 それを一歩進めて公式大会とし、全国の2種のチームが足並み揃えて参戦するようになれば、U-16年代の底上げができる。それは紛れもない事実です。

 チームによっては参加意思があるものの「オフィシャルではないから」という理由で学校が認めず、出場が叶わないといった話もよく耳にします。内容的には十分充実しているものであるだけに、そういったチームがあるのが残念でなりません。

 だからこそ、この機会に「U-16ルーキーリーグ」を正式発足させることを訴えたい。高1にはこのリーグ戦があり、高2には高校総体、高3にはプレミアリーグと選手権という明確な目標設定ができれば、高校年代の成長速度は確実に上がる。私はそう確信しています。

 今や2種で最も重要性の高い高円宮杯プレミアリーグについても、改善すべき点はあります。その1つが、チャンピオンシップです。

 現行方式では東西1位のチームのみがチャンピオンシップに出場していますが、東西それぞれ2位までが出て、4チームで優勝を決める方が注目度も高まるし、参戦する側のモチベーションも上がると思います。

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