ユーベが機能不全に
「次節のアタランタ戦で休ませるかもしれない」
前節のローマ戦後、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、クリスティアーノ・ロナウドの温存を予告していた。これまで公式戦22試合に先発で出場し、交代を命じられたのはフィオレンティーナ戦での残り10分間のみ。これとCLバレンシア戦での退場を除けば、のこりすべてはフル出場だ。
だがアタランタは、気を抜いて当たれる相手ではなかった。技術とフィジカル両面に優れた若い選手が揃い、監督は優秀な戦術家、そして彼らを支える熱狂的な地元ファン。このベルガモの地で、ユーベは過去2試合に渡って2-2と苦しめられている。そして今回も、大変な試合となった。
相手のオウンゴールがらみで先制したまでは良かった。だがその後、ペースを相手に譲りわたすうちに守備を崩されて前半のうちに同点。後半は自陣に押し込まれて、退場者も出し、ついに逆転さえ許してしまう。結局はベンチから、C・ロナウドを引っ張りださなければならなくなった。
最終的にはドロー。「チームのパフォーマンスは非常に良かったし、ドローは素晴らしい結果だ。ただ勝てそうにもなっていた展開だったから悔しい」とアタランタのジャンピエロ・ガスペリーニ監督は語った。17戦1分と圧倒的な戦績を残していたユベントスを、彼らは的確な戦術によって敗北寸前まで追い詰めていた。チームプレーの根幹となる部分を分析し、そこを叩いて機能不全に陥れたのだ。