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レアルにとって意味のないクラブW杯。実力差は明らか、改めて考える大会の存在意義

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

如実に表れた力の差

レアル・マドリー
マドリーとアル・アインの差は明らかだった【写真:Getty Images】

 開催国王者の枠で今大会に出場しているアル・アインは、準決勝で南米王者のリバープレートを破るなど快進撃を見せてきた。もちろん、地元UAEの人々の優勝への期待はかなり高まっていただろう。

 ただ、待っていたのは厳しすぎる現実だった。立ち上がりこそビッグチャンスを作るなど奮闘していたアル・アインだったが14分、ルカ・モドリッチに見事なミドルシュートを叩き込まれあっさり失点。ワールドクラスの一撃が皮切りとなり、試合はここからマドリーの独断場となる。

 マドリーはパスを回しながら自分たちが主導権を握り、相手の一番痛い所を突こうと狙いを定める。両サイドバックのマルセロとダニエル・カルバハルは高い位置を取り、攻撃に厚みを加え、組み立ての部分でもサポートに回る。アル・アインはその両SBが空けたスペースを使いたかったはずだが、なんせボールを奪うことができない。

 最前線のマルクス・ベリにボールが収まり、カイオらサポートの選手が飛び出してある程度のところまで押し込むことはできていたが、以降のアイデアはマドリー守備陣にすべて消された。前半、開催国王者はわずか2本のシュートしか放つことができなかった。

 前半だけで11本ものシュートを浴びたアル・アイン。力の差は、如実に表れていた。

 そして60分にはマルコス・ジョレンテにゴールを決められ2点目を献上。さらに79分にはコーナーキックからセルヒオ・ラモスが頭で合わせダメ押しの3点目を決められる。

 その後、お互いに1点ずつを奪い試合は4-1でマドリーが圧勝。アル・アインはほぼいいとこなく、成す術もなかった。

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