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ネイマール&エムバペに対マンU。今季こそ期待高まるも…フランス勢が欧州で苦しむ要因とは?

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

PSGの目標はベスト4進出

 公式戦では初対決だが、PSGは2015年7月、プレシーズンのアメリカツアー中のミニトーナメントでマンチェスター・ユナイテッドと対戦している。ズラタン・イブラヒモビッチがエースだった時代で、1点目はブレーズ・マテュイディ、2点目はマクスウェルのパスからイブラヒモビッチが決めてPSGが2-0で勝利した。

 このときのユナイテッドの監督はルイス・ファン・ハールで、PSG側はロラン・ブラン。指揮官が変わっただけでなく、ネイマールやキリアン・エムバペが加わって、PSGは当時よりパワーアップしている。

 PSGのトマス・トゥヘル監督は、「オールド・トラフォードでの戦いは常に厳しい。それにマンチェスター・ユナイテッドはCLでの経験値が豊富だ。我々には、準々決勝、準決勝、決勝戦といったレベルでプレーした経験が不足している。選手たちには十分戦える能力があり、彼らを信じているが…」

 と、PSGが優勢とみる意見を一蹴したが、メディアはおしなべて楽観ムードだ。PSGの番記者、ル・パリジャン紙のドミニク・セベラック記者も、「紙の上では、PSGの方がわずかだが一枚上手。フランス人選手の(ポール)ポグバや(アントニー)マルシャルがいることでチームも把握しやすい」と語っている。

 PSGの今シーズンの目標は、カタール体制になってからまだ一度も突破していないベスト4進出の実現だ。彼らが祈るべくは、この対戦のある2月、3月に、主力に怪我人を出さないことだろう。

 CLでは、フランス勢からは、モナコだけが0勝で敗退し、16強に2チームが残った。イングランドが4、ドイツとスペインが3、イタリアが2、ポルトガルとオランダが1チームという顔ぶれだから、『欧州の5大リーグ』の一角としての体面は保った感じだ。

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