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モウリーニョまでも…。マンUはどのように崩壊したのか。栄光からの転落を5つの時代で辿る【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マンU崩壊の始まり

マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・U(13/14シーズン)の基本フォーメーションや成績など【写真:Getty Images】

13/14シーズン成績
・リーグ戦:7位(勝ち点64/19勝7分12敗)
・FAカップ:3回戦
・リーグカップ:ベスト4
・CL:ベスト8
監督:デイビッド・モイーズ

主な先発メンバー
GK:ダビド・デ・ヘア
DF:クリス・スモーリング、ネマニャ・ビディッチ、フィル・ジョーンズ、パトリス・エブラ
MF:マイケル・キャリック、トム・クレバリー、アントニオ・バレンシア、アドナン・ヤヌザイ、フアン・マタ
FW:ウェイン・ルーニー

 12/13シーズン、アレックス・ファーガソン監督はついにクラブを退く決断を下した。1986年からユナイテッドを率いて数々の栄冠をもたらした名将の勇退はチームにとって大きな変化となった。

 後継に指名されたのは、同郷のデイビッド・モイーズ。エバートンを11年間率いて強豪と呼ばれるまでに育て上げた手腕は、ユナイテッドの指揮官にふさわしい資質と思われた。

 しかし、蓋を開けてみればサイド攻撃一辺倒とも言える時代遅れのゲームプランで多くの勝ち点を逃し、クラブの地位も急落させる結果となってしまった。

 その中で“最大の被害者”と言えるのが香川真司だった。12/13シーズンにファーガソン監督によってよりモダンなサッカーを実現させるためにドルトムントから引き上げられた香川だったが、チームはモイーズ監督のもとで前時代的な戦術にシフトした。

 ワンタッチでボールを叩く香川に周囲の選手が驚き困る姿が度々見られ、明らかにフィットしていない存在となっていた。

 そして、シーズン終了を待たずにモイーズ監督は解任。ファーガソン監督が27年もの間に築き上げた伝統はわずか1年足らずで崩れ去り、今なお続く迷走のスタートとなった。

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