ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督のミランはEL敗退【写真:Getty Images】
今季のチャンピオンズリーグ(CL)では復権の気配を見せたかにも思えたイタリア勢だが、ヨーロッパリーグ(EL)も含めてグループステージを終えた段階での状況は厳しいものとなっている。
今季CLのグループステージ第2節の試合では、イタリアから出場しているユベントス、ローマ、インテル、ナポリの4チームが揃って勝利を収めた。CLでイタリアの4チームが全て勝利を収めたのは2005年の第5節以来13年ぶりのことであり、近年低迷が続いていたイタリア勢が復権しつつある兆候だとも捉えられた。
だがグループステージを終えてみれば、その4チームのうち決勝トーナメントに進んだのは2チームのみ。ELでもミランが最終節のオリンピアコス戦に敗れたことで大会から姿を消した。
特に今週のグループ最終節は、イタリア勢にとって「悪夢の3日間」になったと伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は伝えている。CLとELで戦う6チームの最終節の成績は1分け5敗という散々なものだった。
CLでは、すでにグループ突破を決めていたとはいえユーベがスイスのヤング・ボーイズに、ローマがチェコのヴィクトリア・プルゼニに敗戦。ナポリはリバプールに敗れ、グループ首位から3位に転落してELに回ることになった。PSVと引き分けたインテルも3位から浮上できなかった。
ELでもグループ突破の決まっていたラツィオがフランクフルトに敗戦。ミランはオリンピアコスに1点差負けなら突破できる状況だったが、1-3の黒星で敗退となった。
ナポリとインテルはELに回るため、欧州から姿を消したのはミランのみだが、今後の成績次第ではUEFAカントリーランキング3位を維持するのも厳しくなってくるかもしれない。2位のイングランドは遠ざかり、4位のドイツに接近を許している。
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