森保ジャパン、アジア王座奪還へ
日本代表の森保一監督は12日、アジアカップに臨む招集メンバーを発表した。
10月に負傷で招集を辞退していた浅野拓磨が復帰。同月に追加招集で初めて抜てきされ、11月も引き続き招集された北川航也がアジアカップ本大会のメンバーに残った。一方で森保監督が欧州視察でチェックした香川真司や、ベルギーでゴールを量産する鎌田大地が選外となるなど、いわゆる”サプライズ”はなかった。
一方、ロシアワールドカップ後に西野朗前監督からバトンを引き継ぎ、「継承」を1つのテーマとしていた中で“ロシア組”は東口順昭、酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都、遠藤航、柴崎岳、原口元気、大迫勇也の9人にとどまっている。
しかも東口と遠藤はロシアワールドカップで出場がなかった。当時から14人もの選手が入れ替わったことこそが1つのサプライズであり、森保ジャパンとしての初陣となった9月の時点でフレッシュなメンバーを招集し、アピールに成功した選手が多かったからこその今回のノーサプライズとも言える。
参考に過去2大会でのワールドカップ以降の入れ替わりを見ると、ロシア大会と同じくベスト16に進出した2010年の南アフリカ大会からカタールでのアジアカップに向けて13人が入れ替わった。最初の招集メンバーから槙野智章と酒井高徳が大会開幕前に離脱し、永田充と森脇良太が加わっているが、ともにワールドカップメンバーではない同士の変更だった。
アルベルト・ザッケローニ監督のもとで平均年齢が25歳に若返ったチームは大会の中で成長して優勝を果たす。このアジアカップの主力メンバーがそのままブラジルワールドカップのアジア予選、そして本大会でもチームの中核を担っていく。
ただし、23人のメンバー自体は2011年のアジアカップと2014年のブラジルワールドカップを比較すると12人が入れ替わっており(離脱の槙野と酒井高徳を引くと10人)、主力はほとんど変わらないがサブは激しく入れ替わるという現象が起きた。