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ポテンシャルはイブラ級!? 東京五輪世代の19歳、いわきFC・小枇ランディとは何者か【いわきFCの果てなき夢】

常識にとらわれないトレーニングで、選手たちを鍛え上げるいわきFC。異彩を放つ取り組みのなかで、ある若者が着実に成長を遂げている。その選手の名は小枇(おび)ランディ。まだまだ荒削りだが、ポテンシャルを完全開花させられれば――。現在19歳のFWは東京五輪の秘密兵器となるかもしれない。(取材・文:藤江直人)

シリーズ:いわきFCの果てなき夢 text by 藤江直人 photo by Editorial Staff

“6部リーグ”から見据える東京五輪

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いわきFCのFW小枇ランディ【写真:フットボールチャンネル編集部】

 小枇ランディという選手の名前を、覚えておいた方がいいかもしれない。今シーズンから参戦した東北社会人2部南リーグを18戦全勝、総得点139に対して総失点12という圧倒的な実力差で制し、来シーズンからの同1部昇格を決めたいわきFCのルーキーにして、198cmの長身を誇る大型ストライカーだ。

 リーグ戦では4度のハットトリックを達成するなど、最終的には23ゴールをマーク。チームメイトのFW菊池将太に1ゴール差をつけて堂々の得点王を獲得した。6度の先発を含めて13試合に出場。プレー時間は744分間だったから、1試合あたりのゴール数に換算すると「2.78」という驚異的な数字を弾き出す。

 最大のストロングポイントである長身を駆使して空中戦を制し、ヘディングで決めたゴールが11を数える。放ったシュートの総数が64本だったから、シュートを3本放てば、そのうち1度はゴールネットを揺らした計算になる。決定力の高さは、異次元のレベルにあると言っていい。

 アルビレックス新潟U-18でプロになることを夢見ながら、トップチームへは昇格できないと昨夏に告げられた。ショックを乗り越えて、練習に参加する機会を得たいわきFCで、仕事をしながらサッカーを続ける決意を固めた。いまではプロになること以外に、もうひとつの夢を描く。

「東京オリンピックは目標であり、意識しています。僕自身、東京オリンピックの世代であり、年齢的にもベストだと思っているので、出場したいとずっと思ってきました」

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