仙台GKシュミット・ダニエル【写真:Getty Images for DAZN】
【ベガルタ仙台 3-2 モンテディオ山形 天皇杯準決勝】
天皇杯の準決勝が5日に行われJ1のベガルタ仙台がJ2モンテディオ山形をホームで迎え、3-2の打ち合いを制し、打ち合いとなったみちのくダービーを制した。
試合は前半から打ち合いになる。14分、FW石原直樹とのワンツーに左サイドを抜け出したMF中野嘉大がクロス。ペナルティエリア中央にいたFWジャーメイン良が左足のダイレクトボレーで綺麗に合わせる。これが右のサイドネットに突き刺さり先制に成功する。直前の13分にオフサイドで石原のゴールが取り消されたが、今度は確実に決めた。
続く18分にもジャーメインの落としからMF矢島慎也がゴールを決め2点差とする。だが、今度は山形が反撃に出る。右サイドのDF熊本雄太が低くて速いクロスを中央に送ると、中央のFW阪野豊史が頭で合わせ1点を返す。1点差とした山形だが、また突き放されてしまう。36分、矢島の左コーナーキックをファーサイドのジャーメインがヘディングで折り返し、中央のDF平岡康祐が右足で決め3-1とした。
また突き放された山形は食らいついていく。前半終了間際の44分、味方がヘディングで跳ね返したボールをFW南秀仁が頭でそらし、阪野が反応。これをドリブルで運び、日本代表GKシュミット・ダニエルのお株を奪うループシュートで3-2と詰め寄る。阪野のこの日2点目となるビューティフルゴールで1点差とした。前半はこのまま3-2で終了した。
後半に入ると試合は落ち着いた展開となり、両チームともに中々ゴールを奪うことができない。仙台は日本代表のシュミットが52分にビッグセーブを見せ、一歩も譲らない。その後も仙台ペースで試合が進み、山形は反撃できないまま、時間だけが過ぎてしまう。このまま試合は終了。3-2で仙台が勝利し、決勝へ進出した。
勝利した仙台は9日に決勝で浦和と対戦する。なお、9日の決勝での勝者は来年のACLに本戦から出場することができる。
【得点者】
14分 1-0 ジャーメイン良(ベガルタ仙台)
18分 2-0 矢島慎也(ベガルタ仙台)
32分 2-1 阪野豊史(モンテディオ山形)
36分 3-1 平岡康祐(ベガルタ仙台)
44分 3-2 阪野豊史(モンテディオ山形)
【了】