レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマは、事前に受賞者が分かっているという理由で、バロンドール授賞式への出席を拒否し続けているという。同選手の元代理人が明らかにした。

　サッカー界の年間最優秀選手に贈られるバロンドールは、現地時間3日に今年の授賞式が開催され、マドリーのMFルカ・モドリッチが受賞した。ベンゼマも30人の候補には含まれていたが、出席はしていなかった。

　バロンドールの受賞経験はないとはいえ、マドリーで安定してゴールを記録し続けてきたベンゼマは、過去11年間で8回候補にノミネートされている。だが授賞式は毎年のように欠席しており、元代理人によれば「ハラハラ感がない」ことがその理由だという。

「カリムが出席したいと思ったことは一度もなかった。バロンドールにおいては、誰もがすでに受賞者を知っている。候補者たちも知っている。セザール賞やグラミー賞ではそうではなく、最後の瞬間まで分からない」とベンゼマの元代理人であるカリム・ジャジリ氏は語っている。

　今季の受賞者がモドリッチであることは、各国メディアで事前に確実視されていた。投票で2位となったFWクリスティアーノ・ロナウドも授賞式を欠席しており、受賞を逃すことを知っていたと思われる。

【了】