マウリツィオ・ザンパリーニ氏【写真:Getty Images】
イタリア・セリエB(2部)のパレルモは1日、オーナーであるマウリツィオ・ザンパリーニ氏がクラブをロンドンの企業に10ユーロ(約1280円)で売却したことを発表した。
ザンパリーニ氏は2002年にパレルモの所有権を獲得してオーナーとなり、積極補強を行ってクラブを強化。2004年にはクラブにとって33年ぶりとなるセリエA昇格を成し遂げた。その後、2013年に一旦セリエBへ降格したが1年で再昇格。2017年に再び降格し、現在はセリエBで戦っている。
2017年にはクラブをアメリカの投資ファンドに売却することが発表され、ザンパリーニ氏は会長を辞任したが、その後売却は破談。同氏は一旦会長に復帰し、その後再び退任していた。
パレルモの抱える2280万ユーロ(約29億3000万円)の負債を引き受けることを条件として、クラブは新オーナーに10ユーロという名目上の売却額で譲渡されることになった。ザンパリーニ氏は愛着のあるクラブを手放すことについて、「クラブの未来とサポーターのことだけを考え、悲しみをこらえつつサインを行った」とコメントを述べている。
ザンパリーニ氏はパレルモの名物会長として知られ、特に頻繁に監督交代を行うことで有名だった。在任15年間で39回の監督交代を行い、起用した監督はのべ45人にのぼった。
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