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セリエA 6年前

ユベントスが誇示した強さの一端。C・ロナウドもPK弾、力業ではない勝利が持つ意味

セリエA第14節が現地時間1日に行われ、ユベントスはフィオレンティーナに3-0と勝利した。内容で上回ったのはフィオレンティーナだった。しかし、勝ち点3を手にしたのは王者。90分が終わった時、際立ったのはユベントスの試合巧者ぶりだった。(文:神尾光臣【イタリア】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

フィオレンティーナはなかなかの出来だった

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ユベントスはフィオレンティーナに3-0と勝利した【写真:Getty Images】

 サッカーにおいて「試合内容は良かった」という評価がどれほどの意味があるのか、時々分からなくなることがある。

 ピッチ上の印象はもとより、シュート数やボールポゼッション率などの数字でも相手を上回っていたチームがその通りに圧勝することもあれば、逆に勝ちきれなかったり、終わってみれば大差で負けていたりすることさえある。フィオレンティーナvsユベントス戦は、まさにそんな一戦だった。

 レガ・セリエAの公式スタッツでは、シュート数は12対9でフィオレンティーナが上。枠内シュートの数も上回った。そして、ピッチで披露していたプレイがなかなかの出来だった。

 フィールドプレーヤー10人が互いの距離を正確に保ち、相手のボールの位置に従って全員が間隔を保ったままスライド。そしてプレスをかけてパスコースを限定した後には、ちゃんと拾い役となる選手が後方で確保されていて、機能的にボールを奪う。

 DFラインはインターセプトに注力。ユーベの前線にボールが渡る前に遮断を図り、裏のスペースに侵攻された後も一人一人が集中してカバーを図っていた。クリスティアーノ・ロナウドの枠内シュートも2本(うち1本はPK)に抑えている。

 さらには、攻撃も効いた。ボールを奪ったのちの切り替えが非常に速く、ユーベDFの裏を狙って味方が縦に走ればちゃんとパスが出てくる。球際でも一人一人が強く、フェデリコ・キエーザにジョバンニ・シメオネ、そしてジェルソンは攻守両面で奔走しチームを助けた。

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