山岸範宏【写真:田中伸弥】
J3のギラヴァンツ北九州は30日、同クラブに所属するGK山岸範宏が今季限りで現役を引退することを発表した。
1978年生まれの山岸は現在40歳。2001年に中京大学から浦和レッズに入団し、他のGKらとレギュラーポジションを争いながら13年間にわたって浦和でプレーした。2006年にはイビチャ・オシム監督により日本代表にも選出された。
2014年にはJ2のモンテディオ山形へ期限付き移籍し、チームのJ1復帰に貢献。特に、J1昇格プレーオフ準決勝のジュビロ磐田戦で終了間際に劇的なヘディングシュートを決めてチームを決勝に導いたことは強烈な印象を残した。Jリーグの公式戦では史上初となるGKのヘディングゴールだった。
その後は山形へ完全移籍し、2017年には北九州へ期限付き移籍。今季から北九州に完全移籍していた。キャリア通算ではリーグ戦258試合、公式戦合計338試合に出場している。
「思い通りの結果を掴めた経験よりも悔しい思いを味わったことの方が多かった様に思います。元から不器用だった自分ですが、その悔しさをエネルギーに変え、ただがむしゃらに努力を続けた結果が今の自分を創ってくれたと感じています」と山岸はクラブ公式サイトを通してコメントし、サポーターに向けて感謝の言葉も述べている。
北九州は12月2日に今季J3最終節となるホームでの福島ユナイテッド戦を戦う。終了後には山岸の引退セレモニーおよび引退会見が行われると発表されている。
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