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C・ロナウドが得点を量産する理由とは? ピッチレベルから見た極上の駆け引きと進化の秘密【カメラマンの視点】

シリーズ:カメラマンの視点 text by 山田一仁 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ゴール量産型に変化したロナウド

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うまくいかないときは、観客に苦笑いする茶目っ気あるロナウド【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 若い頃のロナウドは、サイドアタッカーとして相手DFにドリブルをしかけ、抜き去ろうという攻撃的なスタイルが目立った。まだティーンエージャーだったロナウドが、マンUでレアル・マドリーに移籍したベッカムの背番号7を付けてデビューした頃は、そんなイメージだった。

 だが、レアル・マドリーに移籍してからは、本格的なFWとして色んな得点パターンを身につけ、バルセロナのメッシとバロンドールを争うようになると、より頭脳的に、そして味方も有効に使い、ゴール量産型に変化しているとレンズを通してロナウドのプレイを見ている私は思う。

 無駄な動きがなく、ボールも以前より持っている時間は少ないだろう。しかし、どこでどう動いたらゴールを奪えるかというパターンをいくつも熟知し、相手DFを振り切るには、ドリブル突破よりは、どうやって相手を欺くかがとてもうまくなっている。それを「駆け引きがうまくなった」と表現する人もいるだろう。

【次ページ】技ありボレーで先制

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