16位で入れ替え戦に回るのは?
自動降格の2クラブが決定し、残留争いもいよいよクライマックス。今季は16位のチームがJ2のプレーオフ勝者と対戦する。16位で終える可能性があるのは4チーム。名古屋、鳥栖、湘南、ジュビロ磐田である。数字上は横浜F・マリノスも入るが、現実的ではない。
名古屋と湘南は最終節で直接対決。どちらも勝利を目指して戦うはずだが、他会場の経過によっては、互いに「引き分けでもいい」という試合運びになるかもしれない。残留は絶対に果たさなければならない目標であり、そのためにマネジメントするのは悪いことではない。
鳥栖は第33節でフェルナンド・トーレスがゴールを奪った。ここに来て元スペイン代表が違いを見せた格好だ。最終節でも爆発する可能性はある。その鳥栖は鹿島と対戦する。鹿島は来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を争う立場であり、こちらも負けられない。
磐田はこの3チームを勝ち点1上回るものの、最終節は王者・川崎フロンターレと対戦する。得失点差-12はリーグワースト2位。鳥栖が引き分け以上、名古屋と湘南もドロー終わった場合、磐田は敗れると16位に転落する。勝ち点1さえ積めれば残留決定だが、相手は川崎Fとあって不安は小さくない。
また、すでに最下位での降格が決まっているV・ファーレン長崎も勝って終わりたいところだ。果たして、今季の最終節ではどんなドラマが待っているだろうか。
(文:青木務)
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