サガン鳥栖のフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images for DAZN】
フットボールチャンネル編集部では、11月24日に行われた明治安田生命J1リーグ第33節のベストイレブンを選出。その中からアンケートによる今節のMVPを決定した。
投票の結果、MVPはサガン鳥栖のフェルナンド・トーレスに決まった。
ホームに横浜F・マリノスを迎えた鳥栖。勝てば自動降格圏回避を確定させることができる重要な一戦だったが、29分、右サイドの大津祐樹からのパスを受けた伊藤翔にゴールを決められ、前半から1点のビハインドを背負ってしまう苦しい状況に追い込まれた。
しかし71分、福田晃斗のクロスボールがイッペイ・シノヅカの手に当たり、PKを獲得。これを金崎夢生が冷静に沈め、同点に追いつくことに成功した。ただ、他会場では柏レイソルがこの時点でセレッソ大阪から2点のリードを奪っており、勝ち点3獲得が濃厚な状況だった。そのため、鳥栖は勝ち点1獲得のままでは自動降格圏回避を確定させることができない。もう1点が必要だったのだ。(第32節終了時点で鳥栖は15位、柏は17位。勝ち点差は4)
そこでチームを救ったのがF・トーレスだった。78分、中央で金崎からのパスを受けた背番号9が巧みなボールコントロールで相手DFを外し、シュートコースを作るとそのまま右足を振り抜く。これがゴール左隅に突き刺さり、鳥栖が逆転に成功した。
そして1点リードを守り切った鳥栖がそのまま勝利を収めた。この結果により、ホームチームは自動降格圏回避を確定させたのである。まだ16位(J1参入プレーオフ圏内)転落の可能性こそ残してはいるが、残留へ向け貴重な勝ち点3を獲得したことは間違いない。
次節は強豪・鹿島アントラーズとアウェイで対戦する鳥栖。F・トーレスは、今節に続き再びチームを救う一撃を沈めることはできるのだろうか。
第34節は12月1日に全9試合が行われる予定だ。
▽明治安田生命J1リーグ第34節対戦カード
12月1日(土)
札幌 – 広島
鹿島 – 鳥栖
浦和 – FC東京
柏 – G大阪
川崎F – 磐田
横浜FM – C大阪
名古屋 – 湘南
神戸 – 仙台
長崎 – 清水
【了】