あらゆる面でバルセロナが上回るも…
シュート数3本:8本、支配率30%:70%、パス成功率79%:91%、ドリブル成功数4:20。これは、24日に行われたリーガ・エスパニョーラ第13節、アトレティコ・マドリー対バルセロナの試合後のスタッツである。左側の数字が、ホームのアトレティコのもの、右側はアウェイのバルセロナの数字だ。これだけを見ると、アウェイチームが圧倒していたのだなと感じるだろう。しかし、結果は1-1のドロー。しかも、どちらかと言えば苦戦したのはバルセロナの方だ。
フィリッペ・コウチーニョとイバン・ラキティッチを欠くバルセロナはこの日、4-4-2のフォーメーションを採用。中盤の4枚が横並びになる形だが、試合の中ではアルトゥーロ・ビダルが一列前にポジションを置く4-3-1-2のような並びも見受けられた。
序盤からボールを支配するのはバルセロナ。4-4-2のキレイなブロックを敷いて守るアトレティコに対して、アルトゥールやセルヒオ・ブスケツらを中心にパスを回し、相手DF陣に風穴を開けようと試みた。しかし、そこは昨季リーガ・エスパニョーラ最小失点を誇ったアトレティコである。守備陣はスライド、アタック、カバーリングなどすべての面において無駄がなく、また対人戦では圧倒的な強さを誇った。
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