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Jリーグ 6年前

ストイコビッチにイエローカードを出された審判 -小幡真一郎インタビュー-

text by 玉利剛一 photo by Koichi Tamari

「やってきたことを整理し、次の世代へ伝えたい」

小幡真一郎
「生徒の成長を見るのが楽しい」。小幡氏は、そう語る【写真:玉利剛一】

-試合後のインタビューで監督が審判を批判したりするシーンもありますよね。

「判定に対する疑問を提示するのは理解できますが、個人名を出した批判はNGです。試合後すぐのインタビューは興奮状態でもあるし、難しい側面はあると思いますけどね。試合とは別の日に監督から批判したことを謝られたりすることはありますから」

-よくJリーグクラブが疑惑の判定に対して「意見書」を出してるじゃないですか。ああいうのをサポーターにも公開したらいいじゃないかとも思うのですが。クローズドの部分が大きいから叩かれてる部分もあるんじゃないかなと。

「以前のような意見書はなく、今は試合直後にスタジアム内で映像を見ながら審判アセッサーを交えてクラブ関係者と意見交換をしています。さらにそこで取り上げたシーンについて、JFAが定期的に開催しているメディアブリーフィングで審判の見解を説明しています。あと、サポーターには見えない部分ですが、最近はクラブに直接電話をしたり、訪問して会話したり、以前よりコミュニケーションを取って、環境は改善されつつあります」

-小幡さんの話を聞いていると審判に対する理解がまだまだ足りないなと反省しました。理解がない故の批判も多いと思いますので、審判からの情報発信も期待しております。では、最後に小幡さんの今後の目標について教えてください。

「今までは毎週試合があって前に進むしかない人生でしたが、一度振り返って自分がやってきたことを整理したいですね。筑波大学院に入学したのもそれが目的です。そして、整理したものを次の世代に伝えたい。私は教師ですからね。やっぱり教える場が好き。生徒の成長を見るのが楽しいんですよ」

(取材・文:玉利剛一)

【了】

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