メルボルン・ビクトリーのニック・アンセルと本田圭佑【写真:Getty Images】
メルボルン・ビクトリーで本田圭佑に背番号「4」を譲ったDFニック・アンセルは、その御礼として本田から日本料理店でのディナーをご馳走になったというエピソードを明かした。オーストラリア『FTBL』が伝えている。
本田は今年8月にビクトリーに加入することが決定。その後、背番号は日本代表でも使用していた「4番」となることが発表されたが、もともとはアンセルが使用するはずの番号だった。
ビクトリーの生え抜き選手であるアンセルは、トップチームで4シーズン背番号4を使用。昨季はポルトガル1部のトンデラへ移籍し、そこでも4番を着用していた。ビクトリーに戻った今季も、当初は背番号4となることが予定されていた。
「ケイスケが最初にやってきた時、彼は背番号4を欲しがると思った。代表チームでの背番号だったからね。来た時からそれは予想していたけど、そうならないことを望む部分もあったよ」とアンセルは話している。結局4番は本田のものとなり、アンセルは22番でプレーすることになった。
「ここに来た最初の日に、彼は背番号を譲ったことを感謝してくれた」とアンセル。さらに、その数日後に感謝のしるしとして本田から夕食に誘われ、日本料理店に食事に行ったという。「全く予想もしていなかった。本当に親切な振る舞いだった」と振り返った。
本田はここまでビクトリーでのリーグ戦4試合で2ゴール3アシストを記録し、期待通りの活躍を見せてきた。「ケイスケは素晴らしい。勝つことが大好きなタイプで、いつも勝つことについて話をしている。ミニゲームでさえもとにかく勝利にこだわっている。そういうことが僕らにとって大きな財産になる」とアンセルは本田のプロ意識の高さを称賛している。
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