日本も少しずつイングランドのような雰囲気に
――日本はプロリーグが誕生して早25年、徐々にサッカー文化が成熟しつつあるようですが、100年以上の歴史を持つイングランドと比較するとどのような違いがありますか?
「イングランドもかなり変わってきていますが、基本的に男性はサッカーを見るのもプレーするのも好き。むしろサッカーがあまり好きではないという人がいると、ちょっと驚くくらいです。だから、男性はサッカーを好きになるのが当たり前。僕も両親がマンチェスター・ユナイテッドのファンだったから、当然のようにファンになりました。
日本はイングランドほどのプロリーグの歴史はないから、まだそこまでではないと思う。でもJリーグができて25年。スタートしたときからのファンが結婚して子どもができて、その子もファンになるというサイクルができはじめていますよね。あと10年、20年経てば、少しずつイングランドのような雰囲気に近づいてくるのではないでしょうか。
あと、イングランド人は『サッカーをわかっている』と言ったら、言い過ぎかもしれませんが、みんな子どもの頃からサッカーに親しんでいるから戦術にもすごく詳しい。週末には好きなチームを見に行かなければいけないと思い込んでいる(笑)。好きなチームが勝てば、そのあとの1週間がすごくハッピーだし、負けたら相当落ち込んでしまいます(笑)」
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