「今後見てみたい選手は武藤」
――では、キルギス戦で先発出場した中で、ショーンさんが見てアピールに成功したなと思う選手は誰でしょうか
「山中は常に攻撃に絡んでましたね。ゲームは全然激しくなかったが、守田(英正)と三竿(健斗)も真ん中で良いバランスを与えたかな」
――一方でサブ組の攻撃陣はインパクトを残せませんでした。そういった面を考えてもアジア杯では、香川真司や乾貴士の招集はあると思いますか?
「そうですね。もちろん中島などは今調子良いけど、アジア杯での戦いぶりは親善試合と違うと思いますので、もう少し経験のある選手がベンチから役割を演じると思います」
――ショーンさん的には、今回のシリーズで招集を受けなかった選手で、見てみたい選手というのはいるのでしょうか?
「武藤(嘉紀)かな」
――それはなぜでしょうか
「彼は体強いしポーチャー(※英語で侵入者という意味)のようなストライカーなので中島らが作ったチャンスを生かせるかなと思います」
――なるほど。ただ、ニューカッスルであまり結果を残せていないのが、少し難点という感じでしょうか?
「それはそうかもしれませんが、ニューカッスルはチーム全体調子良くないので彼一人の問題じゃないかな」
――では最後に、森保Jの5試合を総括していただければと思います!
「今までの5試合は全体的に良かったと思います。ロシアワールドカップのメンバーは “おっさんジャパン”と呼ばれましたが、今のチームは本当にフレッシュな感じがあります。監督も選手も良い仕事をしてたと思いますが、本当のテストはこれからです。アジア杯は優勝候補の一つだと思う。そこまで行けるかどうか分かりませんが、大会を楽しみにしています!」
――本日もありがとうございました!
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
【了】