日本代表が豊田スタジアムで20日のキルギス戦に向けて最終調整を行った【写真:舩木渉】
日本代表は19日、翌日の国際親善試合キルギス戦に向けて最終調整を行った。
試合会場にもなる豊田スタジアムに姿を見せたのは22人。16日のベネズエラ戦で右ひざの打撲を負ったDF冨安健洋は3日連続で練習を欠席し、キルギス戦の欠場が濃厚になった。
森保一監督は練習前に行われた記者会見で「ベネズエラ戦からは大幅にメンバーを変えて、キルギス戦に臨みたいと思います。より多くの選手にプレーしてもらいたい」と、先発の入れ替えを明言した。
10月にもパナマ戦からウルグアイ戦で大きくメンバーを変更して戦ったことがあり、今回もベネズエラ戦とは9人から10人が違う面々が先発でピッチに立つ可能性がある。
そこで注目されるのはA代表初招集となったDF山中亮輔のデビューや、「サブ組」と位置づけられる経験の浅い選手たちの突き上げがあるかどうか。山中は「シンプルに全部のところでレベルが高い」と日本代表の質の高さを実感する一方で、「シンプルに試合に出たい」とチャンスに飢えている。
追加招集ながらベネズエラ戦で途中出場したFW杉本健勇も「サコ君(大迫勇也)がずっと代表で出ているので、そこを脅かすというか、向かっていく選手は出てこないといけないって自分でも思っている」とストライカーとしての自覚を全面に押し出していた。
同じく追加招集の守田英正も「人を助けるとかカバーする、気を遣う部分というのは誰よりもできる自信があります」と持ち味をアピールし、「(日本代表への)定着に向けて、アジアカップのメンバー選考もそうですけど、自分が中心になっていくという気持ちをちゃんと持ってプレーしたい」と定位置奪取への意欲を覗かせた。
こういった新戦力たちがキルギス戦でチャンスを与えられ、持てる力を発揮できれば、森保ジャパンは一層頼もしい力を得る。来年1月のアジアカップに向けた最後のテストマッチで、奪冠に向けて選手層の拡充を図る重要な一戦だ。
(取材・文:舩木渉)
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