セネガル代表のサディオ・マネ【写真:Getty Images】
リバプールに所属するセネガル代表のFWサディオ・マネが、代表チームの試合後に号泣する様子を見せたことが注目されている。英紙『ミラー』などが伝えた。
セネガル代表は現地時間17日に行われたアフリカ・ネーションズカップ2019予選の試合で赤道ギニア代表と対戦。すでに予選突破を決めていたセネガルにとっては消化試合だったが、相手オウンゴールによりアウェイで1-0の勝利を収めた。
だがエースのマネが試合後に見せた様子は、消化試合の勝利後とは思えないものだった。ピッチ内に座り込んだマネは、チームメートたちの助けを借りて立ち上がったが、顔を両手で覆ったりユニフォームを顔にかぶせたりするなど、号泣を抑えきれない様子でピッチを後にした。
負傷したのではないかという懸念も生じたが、理由はおそらくサポーターから受けた激しいブーイングにあったのではないかとみられている。この試合で決定的なチャンスを外してしまったマネに対し、セネガルサポーターは激しいブーイングを浴びせ、マネは気持ちを抑えることができなかったようだ。
セネガルサポーターが自国のエースを批判する背景には、同じアフリカ出身であるエジプト代表のFWモハメド・サラーにリバプールで遅れを取っていることへの不満があるという。マネもリバプールで活躍を見せているが、サラーは昨季のプレミアリーグ得点王に輝くなど圧倒的な活躍を見せた。今回のネーションズカップ予選でもサラーが4得点を挙げる一方で、マネはまだゴールがない。
セネガル『メトロダカール』は、マネの兄弟がSNSでサポーターを非難したメッセージを伝えた。「ある国がスター選手をこれほど嫌う例は滅多にない。エジプトは全国民がプレーの良し悪しにかかわらずサラーを応援している。いつかは君たちも気がつくだろうが、その時にはもう遅いかもしれない」とコメントしている。
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