控え組の奮起が求められる
そのためにも、攻撃陣の選手層を厚くしておくことは至上命題。森保ジャパン発足後は1トップ・大迫勇也と中島翔哉、南野拓実、堂安律の4枚が絶対的主力に君臨しているが、彼らに依存していたら必ず研究される。その問題点の一端がベネズエラ戦でも垣間見えただけに、キルギス戦では控え組の奮起が求められる。
今のところ原口元気は2列目トリオに準ずる位置づけでほぼ主力と考えていいが、伊東純也や北川航也、杉本健勇は当落選上にいる。
「FWである以上、結果が求められてくるし、得点につながるプレーが分かりやすい結果だと思う」と北川が言えば、杉本も「サコ君(大迫)を脅かす選手が出てこないといけない。自分も試合で見せないといけない。僕の場合、代表ではバタついてしまうところが多い。そこはメンタルの部分だと思う」と自らの課題を口にしていた。キルギス戦でチャンスを与えられるであろう彼らが「十分戦える」と指揮官に判断されなければ、UAEの地を踏むことはできなくなる。そのくらいの覚悟を持って、次戦に挑む必要がある。
伊東であれば持ち味の傑出したスピードと決定力、北川の場合は1トップでも2トップでもこなせるプレーの幅と裏への飛び出し、杉本は高さを生かしながら前線で起点となる仕事というのが長所だが、それを発揮しながらチーム全体の推進力を出し、得点を奪うことが肝要だ。が、仮によさがあまり出ず、攻撃陣全体として機能しなければ、森保監督も代役を探さざるを得ない。
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