レスターのアイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏【写真:Getty Images】
レスター・シティが、ファンの一人にスタジアム入場禁止処分を科した。英『レスター・マーキュリー』などが伝えている。
先月27日、レスターの会長を務めていたオーナーのヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏を乗せたヘリコプター墜落。同氏を含む5名が命を落とす悲劇的な事故が起きた。
その次のホームゲームとなった今月10日のバーンリー戦では、大規模なセレモニーが行われ、スタジアム中が会長に敬意を示している。レスターの副会長を務めるヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏の息子、アイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏は観客にあいさつをして回った。
そんな中、ファンの一人がピッチにおり、アイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏とハグ。その直前に警備員に止められそうになったが、副会長はこれを受け入れて、ファンと抱き合った。これが問題となったようだ。
アイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏は受け入れた行為だが、クラブは厳罰を下すことを決めている。ピッチに入ったことを問題視し、シーズンチケットホルダーであるトム・メリーさんに新年までのスタジアム入場禁止を言い渡したとのことだ。
メリーさんは『レスター・マーキュリー』に対して、「申し訳なく思うが、感情を抑えられなかった。ルールは分かっている。ただ、これまでにやったことはないし、今後もすることはない」とコメント。「処分はちょっと厳しいと感じるけど、これからも後悔はしないだろう。私はトップ(アイヤワット・スリヴァッダナプラバ)に会い、残念だと伝えたんだ」と話している。
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