スポルティングCPのブルーノ・デ・カルバーリョ前会長【写真:Getty Images】
ポルトガル1部のスポルティングCPで以前、会長を務めていたブルーノ・デ・カルバーリョ氏が身柄を拘束されたようだ。14日にポルトガルメディア『O JOGO』が報じている。
事の発端は今年4月、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグのアトレティコ・マドリー戦でチームは0-2の敗戦を喫した。当時の会長であるカルバーリョ氏はこの敗戦に腹を立て、SNSで選手たちを厳しく批判。選手側もこれに納得せず、連名で会長に対する抗議声明を出した。するとカルバーリョ氏は反論し、抗議したトップチームのメンバー19人をチームから外すと宣言。ジョルジ・ジェズス氏(当時のスポルティングCP指揮官)の仲裁によって出場停止は免れたが、ここからチームの崩壊が始まることになる。
今年5月には、タッサ・デ・ポルトガル決勝のアヴェス戦に向けて選手たちがトレーニングを行なっていたアルコシェテの練習場に、マスクを被って顔を隠したフーリガン約50人が侵入。選手やスタッフが襲撃され、バス・ドストは頭部を裂傷し、GKルイ・パトリシオやロドリゴ・バッタグリア、ウィリアム・カルバーリョ、ジョゼップ・ミシック、マルコス・アクーニャなども傷を負った。事件後、複数の選手がクラブに契約解除を求める声明を発表している。
同メディアによると、襲撃した約50人のうち、38人が逮捕されたという。そして、襲撃事件を扇動したとの疑いで前会長であるカルバーリョ氏と、ウルトラスのリーダーであるムスタファの身柄も拘束されたとのこと。
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